大山を歩いたあと、あるいは大山寺や植田正治写真美術館をめぐったあと、混雑を気にせずゆっくり湯に浸かりたい。そう思って宿を探すと、大山エリアには温泉と人工温泉の両方があり、意外と選び方に迷います。正直、泉質だけで比べると差は小さいのですが、風呂の作りや客室、食事の評価まで見ていくと、宿ごとの向き不向きがはっきり見えてきます。
この記事では、鳥取県西伯郡の大山山麓に実在する宿6軒を、楽天トラベルの評点・泉質・設備データをもとに紹介します。気になって調べてみたんですが、同じ「大山温泉」というくくりでも、露天風呂があるかどうか、家族風呂があるかどうかで過ごし方はまったく変わります。
この記事の選び方(大山エリアの温泉宿6軒を比較)
まず全体像をつかむために、6軒を1つの表にまとめました。価格は2026年9月時点、2名1室での目安です。
| 宿名 | 温泉・客室 | 食事 | 配慮ポイント | 評点 |
|---|---|---|---|---|
| メルキュール鳥取大山リゾート&スパ | 露天風呂・サウナ・水風呂 | レストラン | 客室36㎡以上でゆったり | 風呂4.14 |
| 休暇村奥大山 | 大浴場(超軟水) | 山陰味めぐりビュッフェ | 標高920mの高原立地 | 夕食4.6・朝食4.53 |
| 大山ペンション&コテージ赤いりぼん | 家族風呂 | 朝食は自由選択可 | チェックインが遅い日でも対応 | 朝食5 |
| ホテル大山しろがね | 大浴場(麦飯石温泉) | レストラン | 24時間利用できる浴場 | サービス4.56 |
| 大山ビューハイツ | 人工温泉・大浴場 | 山陰の味覚コース | 星空観察の現地オプションあり | 朝食4.5 |
| 大山ユートピア | 人工温泉 | 和朝食プラン | ペット同宿可 | 夕食4.57 |
こうして並べると、静かに湯だけを目的にするなら休暇村奥大山、記念日らしいラウンジ時間まで含めるならメルキュール、というふうに軸が見えてきます。
大山の温泉宿6軒
大山山嶺の緑を望むラウンジと露天風呂「メルキュール鳥取大山リゾート&スパ」

メルキュール鳥取大山リゾート&スパは、米子道の溝口ICから車で約15分、米子駅からは無料送迎シャトルバスで約30分の場所にあります。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉で、効能としてリウマチ・神経病、関節痛、高血圧が案内されています。風呂は大浴場・露天風呂・サウナ・水風呂とひととおり揃っており、湯めぐりだけでも時間を使えます。
評点は風呂4.14、立地4.29、朝食4.22と、風呂・立地・朝食のバランスが良いのが特徴です。公式サイトによると「大山山嶺の緑、ゆるやかな時間、心洗われるくつろぎの空間。」を客室コンセプトに掲げており、36㎡以上のゲストルームが用意されています。露天風呂に併設された信楽焼きの壺湯は、湯船を独り占めしたような気分が味わえるとのこと。
素泊まりプランは1泊27,600円から。最安値の目安は4,950円で、2026年9月時点・2名1室の価格です。寄せられている口コミには、夏でも夜は涼しくエアコンなしで快適だったという声があります。
夜、ラウンジで過ごしてから露天風呂に向かう。そんな流れが自然にできる宿です。
標高920mの超軟水で肌あたりよく温まる「休暇村奥大山」

休暇村奥大山は、米子自動車道の蒜山ICから約20分、JR伯備線の根雨駅からは送迎バスで30分の高原に建っています。ブナやミズナラの原生林に囲まれた立地で、評点はサービス4.47、立地4.7、朝食4.53、夕食4.6と、8項目のなかでも夕食と朝食の評価が特に高い宿です。
地下250mからくみ上げる超軟水の風呂
風呂の水は大山から伏流している水を地下250mより汲み上げたもので、公式サイトの案内では硬度13の「超軟水」と紹介されています。肌に優しく、湯冷めしにくいお風呂とのことで、登山の疲れを持ち越したくない日にはうれしい条件です。日帰り入浴は13時から16時まで(最終受付15時30分)、宿泊時は15時から24時、5時から9時と案内されています。
山陰の食材を使った会席
食事は鳥取県の厳選食材を使った会席コースで、山陰味めぐりビュッフェ2026(和室トイレ付・禁煙)は1泊30,000円。最安値の目安は14,000円です。50部屋のうち多くが和室10畳で、快眠をサポートする敷布団を使用していると案内されています。
投稿された口コミには、夏の暑い時期でも気温が低くて過ごしやすく、食事も温泉も満足だったという声があり、毎年訪れているというコメントも寄せられています。三方を山に囲まれた立地で、外の光が少なく静かに過ごせるのも大きな違いです。
記念日にひとつだけ選ぶなら、湯そのものの質で選びたい人にはここだと思います。
チェックインが遅くても慌てなくていい「大山ペンション&コテージ赤いりぼん」

大山ペンション&コテージ赤いりぼんは、JR大山口駅から車で約10分。風呂は家族風呂で、大浴場ではなく客室単位でゆったり使えるつくりです。
評点は多くの項目が未集計ですが、朝食5、夕食5と、食事に関する評価は満点です。プラン「アクティブに旅をもっと楽しく!1泊朝食付き!」(ペンション洋室ツインルーム・禁煙)は13,800円、最安値の目安は6,500円と、6軒のなかでは比較的手が届きやすい価格帯です。
公式サイトの素材は取得できていないため、書けるのは楽天APIの値だけですが、ツインルームで気兼ねなく過ごせる部屋割りは、大浴場が苦手な人にも合っています。
24時間いつでも浸かれる大浴場「ホテル大山しろがね」

ホテル大山しろがねは、JR米子駅、または米子自動車道の溝口IC・米子ICから車で約20分の距離にあります。泉質は麦飯石温泉で、公式サイトの案内では24時間利用できる人工ミネラル温泉と紹介されています。夜遅くチェックインしても、朝早く出発する日でも、時間を気にせず入れるのは大きな違いです。
評点はサービス4.56、朝食4.6、清潔感4.56と、接客・朝食・清潔感がそろって高めです。素泊まりプラン(談話スペース付2段ベット・冷蔵庫付・禁煙)は20,240円、最安値の目安は8,690円です。
夕食が最高で、駐車場から満天の星空が見えたという声があります。流れ星が何度も見えたというコメントもあり、大山の夜空込みで印象に残る宿のようです。
窓の外に大山の緑が広がり、雨の日は雨の日で景色が鮮やかになるとも案内されています。
大山北壁を目の前にする「大山ビューハイツ」
大山ビューハイツは、JR米子駅からバスで約50分、大山バス停下車の立地です。人工温泉と大浴場を備え、泉質は麦飯石人工温泉です。評点は朝食4.5、夕食4.36、清潔感4.25と、朝食の評価が特に高くなっています。
公式サイトの紹介では、星空解説タブレットと単眼望遠鏡、懐中電灯を使った観察セットが用意されており、雨天時はコンベンションルームでの簡易プラネタリウム上映もあるとのことです。湯上がりに星空を眺める、というもう一つの楽しみ方ができます。
素泊まりプラン(中和室1名〜3名)は12,200円、最安値の目安は5,500円。ただ、バスで50分というアクセスは、車がない人には正直やや遠いです。
ペットと一緒に大山の湯へ「大山ユートピア」

大山ユートピアは、JR山陰本線米子駅、または米子自動車道米子ICからアクセスできる立地にあります。泉質は麦飯石人工温泉で、他5軒と同じく大山の伏流水系を使った人工温泉です。
評点は朝食4.43、夕食4.57、清潔感4.14。朝食付きプラン「大山の恵みをたっぷり使ったやさしい和朝食プラン」(ペット同室OK・和室12畳)は18,700円、最安値の目安は9,350円です。
公式サイトによると、わんちゃんとの旅の想い出を一緒に作っていく宿とのことで、標高約750メートルの高原を愛犬と散歩できる自然豊かな環境が特徴です。二人だけでなく、家族の一員である愛犬も気兼ねなく連れて行きたい旅なら候補になります。
大山温泉エリアのアクセスと訪れるタイミング
6軒はどれも米子駅か溝口IC・米子ICを起点にしていて、車なら15〜20分、バス利用だと30〜50分と幅があります。メルキュール鳥取大山リゾート&スパは無料送迎シャトルバスがあり、休暇村奥大山も送迎バスを用意しているので、車を持たない二人旅でも移動の負担は抑えられます。
「いつ浸かるか」という点では、登山や観光を終えたあとの夕方から夜にかけてが、混雑も少なく落ち着いて過ごせる時間帯です。休暇村奥大山のように日帰り入浴の受付時間が13時から16時に区切られている宿もあるため、宿泊者はその時間を避けて、チェックイン後にゆっくり入るほうが静かです。標高700〜900m台の宿が多く、夏でも夜は涼しいという口コミがあった通り、季節を問わず快適に過ごせるのも大山ならではです。
予約前によくある質問
- 家族風呂・貸切で使える宿はある? 大山ペンション&コテージ赤いりぼんは家族風呂を備えています。大浴場を人目が気になる相手と一緒に使いたくない人には向いています。
- ペット同伴は可能? 大山ユートピアがペット同宿可です。他5軒はペット不可のため、事前に確認してください。
- 価格の目安は? 最安値は5,500円〜14,000円と幅があり、いずれも2026年9月時点・2名1室の目安です。時期やプランによって変動します。
- 温泉と人工温泉、どちらが多い? 6軒のうち天然温泉を名乗るのはメルキュール鳥取大山リゾート&スパとホテル大山しろがねの2軒で、残りは人工温泉です。
まとめ
大山エリアの湯宿は、露天風呂とラウンジで過ごすメルキュール、超軟水の湯にこだわる休暇村奥大山、24時間浸かれるしろがね、家族風呂の赤いりぼん、星空観察のビューハイツ、ペット同伴のユートピアと、それぞれ性格がはっきり分かれています。
登山や観光で疲れた体を、混雑を気にせずゆっくり休められる宿を選べば、大山での一日はもう少し満たされたものになるはずです。ただ、いずれも車移動が前提の立地なので、公共交通機関だけで行く場合は送迎バスの有無を先に確認しておくと安心です。
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